【星 人間】

   
   

 星が人間を奴隷にしたのではない。ちがう。まず初めに人間が星を奴隷にしたのだ。 であるがゆえに人間は星の奴隷になったのだ。星は人間を愛していたし、人間も星を愛していた。 まずはじめに星を裏切ったのは人間。人間は星の時間を生きなくなった。その代わり占星術なるもので星を弄んだ。 そして人間は星への愛を失って今度は自ら星の奴隷になった。星は奴隷なんて欲しくない。 ホロスコープを凝視するその目は星の為に涙を流したことがあるのか?星の寂しさに、星の惨めさに、涙を流したことがあるのか? 夜の空を両手手手手でつかんで引き裂いてみろ。少しは星の痛み悲しみ苦しみがわかるだろう。月冥リ月冥リ月冥リ。

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