差別に対して抗議する、怒りを表明するのにそれが「今じゃない」なんてことは絶対にない。今なんだよ。
差別をし続けた者がその場に残り、差別に怒りを表し抗議した者はその場から排除された。「今じゃない」という理由で。
今じゃない今なんていつまでも来ないんだよ。今なんだよ、それは。
この怒りは今なんだ、この悲しみは今なんだ。今じゃない怒りなんてない。今じゃない悲しみなんてない。
多文化共生という御旗が何を抑圧し、何を排除するのか。それはきっと「今」なんだろう。
今この怒り、今この悲しみ。
おれはきっとこれからも排除され続けるんだろう。「今じゃない」という理由で。
東九条もずいぶん変わってしまった。昔はよかったなんて言うつもりはない。でもかつて東九条には「今」しかなかった。みんな全力で今この怒り、今この悲しみを生きていた。それが今や「今じゃない」だ。
おれはこれからも多文化共生に排除されることを切に望む。おれは人間でいたい。