双子宮
雪月花子
時を巻き戻す ねじがほしい
ほしいものはほしい
時をねじまわす まきがほしい
ほしいものはほしい
風が吹けど星は鳴らない
地が鳴けど星はぴくりとも動かない
星は上からわたしを見捨てる
きらきらきらきらわたしを見捨てる
せんたくのよちなく あいするしかない
選ぶことなどできない
星はわたしを選ぶけど わたしを星を選ぶことはできない
それを命を呼ぼうとこの命と呼ぼうと 命は星のもの
星は地に降り注いで 枯れ木に宿る
枯れた木ができることは もはや重力を感じることだけ
枯れ木は命をつなげない 枯れ木は水を通さない
枯れ木は風に 吹かれない
枯れ木にできることは重力を感じることだけ
だからこそ星は舞い降りて 枯れ木に宿る
枯れ木が見る月はいつも欠けていて満ちることは無い
欠けた月に延ばせば手が届きそうで 枯れ木は宙に手を延ばす
そこは星の???こくど
だけど何百年何千年食い込んだこの根が枯れ木に宙に帰ることをゆるさない
何百年何千年この命をつないだとて 枯れ木は決して許されることはない
血まみれの血みどろの英雄たちをはらからに
やすめやすめ このみ(実)をつけてこのみ(身)になるこのみ(未)になしこのみみ(実身 耳)もなしこのみ(み)
器に支えられる命もあれば 器を支えるいのちもある
選ばれた命は器を支える 選ばれた三つの命は器をささえる鼎となる
選ばれた三つの命は天空を支える鼎となる
星はわたしを選ぶけど わたしは星を選べない
すべりおちる器はいつだって楽しそう
すべりおちた天空は いつもこの大地を舞う
すべり落ちる器は この大地を回してゆく
そのたびに 選ばれた三つの命は血まみれになりながら
また 立つ
この天空をささえるために
また 立つ
ソシエダ順子
星は何にも選ばない
星は何にも見ていない
星はただほしいほしいほしいほしいだけ
鼎の軽重は関係ない
星はただ このいのちがほしいだけ
ほしは何にも愛さない 星は何にも愛しまない
星は何にもとりつくしまもない
星はただほしいだけ
ほしいほしいほしいほしい
まるで人間のように
星はただほしいだけ
このいのち あのいのち そのいのち どのいのち
星はただ ほしいだけ
星に鼎の軽重は関係ない
星はこのいのちが欲しいだけ
この大地が廻っているのか
この月が廻っているのか
太陽が廻っているのか
星が廻っているのか
わたしはずうっと議論してきたけど
ほしいほしいほしい
その想いが時間を廻す
ほしいのは星もわたしもいっしょ
ほしいほしいほしい
わたしは星がほしい
星はこのいのちがほしい
どうしたものか
????なし
わたしは星もいのちもほしい
星はこの世を照らす
あなたは気が付いてないかもしれないけど
いのちはあの世を照らす
どんないのちもそれがいのちであるならば
いのちはあの世を照らす
とおきやまに ひはおちて
ほしもいのちも やみにちる
こときなさに しわおえて
さちにくれば たわてかし
きみと わたれぬ まどいせん
まどいせん